劇場版『名探偵コナン紺青の拳』のあらすじネタバレ・感想考察を超詳しく解説!

コナン映画の季節がやってまいりました。

2019年の映画は『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』。

今作は2019年4月12より公開され、2018年の邦画興行収入第2位となる大ヒットを記録した前作『ゼロの執行人』を上回る成績で好スタートを切っています。

今回はそんな今作のラスト結末までのネタバレあらすじや、実際に鑑賞した感想・考察などをいち早くお届けします。

劇場版映画『名探偵コナン 紺青の拳』を見る上で知っておきたい登場人物のエピソード・関係性は?詳しく解説

『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』に登場するキャラクターをご紹介します。

登場人物ごとにアニメや原作で語られた、今作に関連するエピソードやキャラクター同士の関係性など、映画を見る上で知っておきたい前提知識も簡単に解説しておりますので、要チェックです。

江戸川コナン/工藤新一(声:高山みなみ/山口勝平)

『名探偵コナン』シリーズの主人公。

高校生探偵として活躍していたが、幼馴染の毛利蘭と遊園地に遊びに行った際、怪しげな黒服の男たちの取引現場を目撃。

取引を見るのに夢中になっていると、背後から近づいてきた男に毒薬である「APTX4869」を飲まされてしまう。命に別状はなかったが、薬の副作用で小学生の姿まで体が縮んでしまった。

組織に生きていると知られれば周囲の人間に危険が及ぶため、自分が新一であることを悟られないようにすると決める。蘭とその父、小五郎の家に居候することになるが、名前を聞かれ、とっさに目に入った本の作者、アーサー・コナン・ドイルと江戸川乱歩からとって「江戸川コナン」と名乗る。

現在は正体を知る阿笠博士の発明品を使い、大人の声を通して難事件を解決に導いている。

怪盗キッドとはお互いの父親の世代からのライバル関係であるが、お互いの推理力・洞察力を認め合っており、より凶悪な犯罪に立ち向かうため、協力することもある。2人の間には奇妙な信頼関係があると言える。

怪盗キッド(声:山口勝平)

神出鬼没の大怪盗。キザで軽薄、しかし高いIQと抜群の運動神経で日夜警察を翻弄している。

大物の美術品や宝石を主なターゲットにし、犯行前には必ず自身のマーク入りの犯行予告カードを残す。

犯罪者ながらその美学に基づいた犯行と、エンターティナー気質、ビジュアルの派手さなどから市民からの人気は高い。

何らかの理由でコナン=新一だという事実を知っており、時にそれを利用されて協力させられることも。

今作『名探偵コナン 紺青の拳』では、逆にそれを利用しコナンをシンガポールへ密入国させる。それには何らかの理由があるようで・・・?

京極真(声:檜山修之)

杯戸高校の3年生で、空手部主将。鈴木園子の恋人。

日本国内の高校生選手権大会を含む空手の全世界公式戦で400戦連勝無敗を誇り、「蹴撃の貴公子」、「孤高の拳聖」(欧州空手道王者選手権の実況より)「世界最強の防犯システム」と呼び名は多数。原作者も素手の勝負では作中最強であると語っている。

日本には自分より強い相手がいないことから、アメリカを中心に海外で武者修行をしている。

空手の大会で蘭の試合を見に来ていた園子が蘭を一生懸命応援する姿を見て意識しており、その後実家の旅館に宿泊していた園子が殺人犯の標的になり襲われているところを救ったことがきっかけで付き合い始めた。

上記の理由で海外にいることがほとんどのため、2人は遠距離恋愛である。しかし園子のことを非常に大切に思っており、おてんばな彼女のことが心配でたまらない。

普段は丁寧な言葉遣いと温厚な態度、やや古風な価値観の好青年だが、少しミーハーなきらいのある園子が怪盗キッドを褒めちぎったりすると、嫉妬が隠せないという年相応な面もある。

以前鈴木家の護衛をした際、園子に変装して宝石を盗もうとしたキッドと直接対峙したこともあるが、犯行は未遂に終わり、キッドを取り逃がしている。(アニメ746話・747話)

しかしその際にキッドは園子の京極への愛の強さを本人に語っており、キューピッド役を買って出たような形になった。それに対しては複雑な心情である様子。

毛利蘭(声:山崎和佳奈)

工藤新一の幼馴染。帝丹高校の2年生。

優しくて控えめな性格、母親と別居して父親である小五郎の世話もしていることから家事も堪能であり、しっかり者であるなど、理想的なヒロイン。

しかし運動神経抜群で、特に空手に関しては大の男に囲まれても無双できるほどの戦闘能力をもつ。

その武道家気質と反射神経が高いことや正義感も合わさり、怪しげな人物には問答無用で手が出てしまうという攻撃的な面もある。

長いシリーズのなかで、新一とはお互いに思い合っており、周囲からもそのことは認識されているが、正式に交際しているということを公認してはいなかった。

しかし、原作では2017年、アニメでは2019年1月に放送された『紅の修学旅行』にて晴れて恋人同士となる。今作での2人の仲は進展するのか・・・?

鈴木園子(声:松井菜桜子)

帝丹高校の2年生で蘭の親友。新一とも同級生。

世界有数の大財閥、鈴木財閥のご令嬢で容姿も優れているが、サバサバして豪快な性格と、お調子者でミーハーな気質のため、お嬢様らしさはあまり感じられない。

流行に敏感だったり、蘭と新一の関係に茶々を入れたりと、いかにも最近の女子高生といった感じだが、金持ちを鼻にかけず、しかし緊急事態にはその権力も行使することを厭わず、全力で友人を助けようとする思いやりと芯の強さは、蘭や新一の友人であり、京極の恋人たる所以である。

普段は勝気だが、京極の前ではしおらしくなってしまう面も。ミーハーなところもあるが、やはり本命である京極に対しては一途な様子。

レオン・ロー(声:山崎育三郎)

今作のオリジナルキャラクター。ゲスト声優はミュージカルや舞台で活躍中の山崎育三郎が担当した。

ミュージカル俳優だけあり、アニメとの親和性は高く、レオン役でもファンから高評価を得ている。

リシ・ラマナサン(声:梶裕貴)

今作のオリジナルキャラクター。シンガポールの予備警察官。昔レオンローの元で修行しており、犯罪行動心理学を学んでいた。シンガポールでおきる事件では毎度、事件を担当している。

父が日本人のため、日本語を話すことができる。

人当たりがよく、親切な性格。シンガポールにやってきたコナンたちにも何かと世話を焼いてくれる。

声優を担当したのは『進撃の巨人』のエレン・イエーガー役など数々のビッグタイトルでも主役を務める人気声優の梶裕貴。

レイチェル・チェオング(声:河北麻友子)

今作のオリジナルキャラクター。ゲスト声優を担当したのはモデルなどで活躍する河北麻友子。

河北は生まれも育ちもニューヨークであり、日本語より英語の方が得意だと語る。作中でも英語のセリフが多いため、ネイティブ由来の英語力に注目。

劇場版映画『名探偵コナン 紺青の拳』のあらすじ結末ラストネタバレ

シンガポールで幕を開けた事件

シンガポールは観光開発に力を入れており、近代的な高層ビルと、マーライオンをはじめとしたアジアらしい街並みが融合している。

その中でも世界一高い場所にある「インフィニティプール」で有名なホテル「マリーナベイ・サンズ」は、シンガポール随一の観光名所。

そんなマリーナベイ・サンズのバーで、男女が密会している場面から映画は始まる。

女は弁護士のシェリリン・タン、男は実業家のレオン・ロー。シェリリンは「例の取引に乗るのか否か」と苛立たしげに語りかけるが、レオンは余裕たっぷりにノーと言う言葉で否定した。

その言葉にシェリリンは席を立ち、エレベーターへ乗り込む。しかし、1階についたエレベーターから降りる時にはらふらふらとした足取りで、しかも血を流している。ショッピングモールまで来たシェリリンは男性客にぶつかると、そのまま倒れこむ。その背中には深々とナイフが突き刺さっていた。

女性客があげた悲鳴にショッピングモールは騒然となるが、その時ホテルの地下の駐車場でシェリリンの車が爆発し、同時にあたり一帯は停電により暗闇に包まれる。

混乱の最中、倒れたシェリリンに近く影が。その正体はレオンで、マジックのような手つきでシェリリンの死体を布で覆い隠す。

その後、殺人現場に警察が駆けつける。シンガポール警察と共にやってきたのは、予備警察官のリシだった。リシはレオンから犯罪心理学を学んでいて、捜査に加わっていた。

リシが現場にいたレオンと共に手かがりを探していると、エレベーターに血糊のついたカードが残されているのを発見する。そのカードには神出鬼没な大怪盗「怪盗キッド」のマークが記されていた。

その頃、血のような夕暮れに染まったマーライオンからは、同じく血のように真っ赤な水が噴き出すのだった。

帰路での強襲

場面は日本の阿笠邸に変わる。そこでは江戸川コナンが灰原に、一時的に元の体に戻れる薬をもらいたいと頼んでいた。

シンガポールで開催される空手大会に京極真が出場するため、その応援に行く園子と蘭について行くためだった。

工藤新一の姿でしかパスポートを取っていないため、コナンの姿では国外に行くことができない事情があった。

しかし、灰原はあっさりそれを却下する。コナンはいじけながら帰路に着いた。

しかしその道中、背後から突然蘭が現れ、コナンに声をかける。その様子を訝しんだコナンは警戒するが、蘭(?)によって気絶させられてしまう。

次にコナンが目を覚ますと、狭いところに閉じ込められていた。それがスーツケースだと気づいたコナンは、持っていたボールペンで内側からチャックをこじ開ける。

抜け出した外に広がっていた光景は、なんと観光客で賑わうシンガポールの広場だった。

怪盗と名探偵

突然シンガポールにきてしまったことに動揺するコナンだったが、視界に園子と蘭を見つけ声をかけようとする。しかし、蘭の隣にはいるはずのない工藤新一の姿が。

それを見て、その偽工藤新一の正体が怪盗キッドだと気付いたコナンは、こっそりとキッドに近づき、正体をバラすと問いただす。

キッドは、蘭に変装し、コナンを拉致した後、新一として蘭、小五郎、園子とともにシンガポールへ出国していた。

そしてその際、生きたまま人を運ぶことができる特殊なスーツケースを使ってコナンを飛行機に乗せていたのだった。そのため、キッドは正式な出国手続きをしていないコナンはキッドのスーツケースでしか日本に帰ることはできないと得意顔。

どうすることもできないコナンは、ひとまず偽新一=キッドと行動をともにするしかなかった。

そこへ蘭達がやってきて、コナンの姿を見て驚く。コナンはとっさにアーサー・ヒライと名乗る。自分は現地の子供で、両親が出かけているため家に1人であるとごまかし、蘭達と行動することになった。

キッドの狙いは、シンガポールで開催される空手トーナメントのチャンピオンベルトに施されたブルーサファイア「紺青の拳」だった。

「紺青の拳」は世界最大のブルーサファイアで、19世紀末に海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされ、世界中の海運業や調査員が探し回っていたが、シンガポールの大富豪、ジョンハン・チェンが一年前に発見していた。

ジョンハン・チェンは大の格闘技好きで、自分が主催した空手の大会のチャンピオンベルトに紺青の拳を埋め込んでいたというわけだ。

そして、その空手トーナメントに参加する園子の恋人、京極真を応援するため、蘭、園子、小五郎がシンガポールにやってきていたのであった。

園子は京極と待ち合わせをしていたが、観光地の人混みでなかなか見つけることができない。

そこへ、ガラの悪い男たちがやってきて、園子が絡まれてしまう。男たちのリーダーである中富 禮次郎(なかとみ れいじろう)日本の海運会社「中富海運」の社長で、横柄な態度で有名だった。園子のそっけない態度に、声を荒げる中富。

しかし、次の瞬間男たちは何者かによって地面に叩きつけられ、倒されてしまう。

園子を救ったのは、待ち合わせのために近くにきていた京極真だった。男たちを蹴散らし、再会を喜ぶ園子、京極、蘭。しかし、当の京極は申し訳なさそうに「大会に出られなくなった」と打ち明ける。京極をスポンサーとして招待してくれたのは、なんと殺されたシェリリン・タンだったのだ。

彼女が殺されたためスポンサーの話は白紙に返ってしまったとのこと。気落ちする京極を見た園子は、「私が鈴木財閥として真さんのスポンサーになる!」と、すぐさま鈴木財閥会長であり、園子の叔父である鈴木次郎吉に電話をかけ、京極が出場できるように話をまとめてしまった。

改めて京極が大会に出場できることを喜ぶ一行の元に、毛利小五郎を訪ねてきた予備警察官のリシが声をかけてくる。例の殺人事件に協力してほしいとのことだった。

初めは渋った小五郎だったが、海外でも有名、酒が美味しい店を紹介してもらえるかも、と新一(キッド)にうまく乗せられ、リシに協力することにする。

怪盗キッドVS京極真

リシが、皆を連れてやってきたのは、「シンガポールの名探偵」と呼ばれる著名な犯罪行動心理学者で、現在はセキュリティ会社の代表、リシに犯罪心理学を教えた師でもある人物、レオン・ローの邸宅だった。

リシの話では、シェリリン・タンを殺した犯人は怪盗キッドで、さらにはブルーサファイアを狙っているということ。そして、そのブルーサファイアのベルトは、試合当日まで地下に保管されているということだった。

怪盗キッドに会えるかも!とミーハー心をあらわにする園子に、京極は嫉妬の感情を抑えるべく、邸宅内のオブジェを握ったがその恐るべき怪力で壊してしまう。

邸宅にはブルーサファイアの持ち主であるジョンハン・チェンも来ており、小五郎のファンだと大興奮。そんなチェンと、秘書のレイチェルとともに一行と挨拶を交わすレオンだったが、高校生探偵を名乗ったキッドと握手をすると、「探偵ではなくマジシャンの手のようだ」と意味深な笑みを浮かべる。

最新のセキュリティを皆に説明し、ブルーサファイアを見せるレオン。キッドが小五郎を誘導した狙いは、この屋敷のセキュリティをチェックするためだったのだ。

その夜、案の定レオンの邸宅に忍び込む怪盗キッド。昼間にチェックして置いたセキュリティをかわし、難なく地下室にたどり着く。しかし、あまりに簡単すぎるセキュリティに罠かと疑った矢先、背後に忍び寄ったレオンによってスタンガンで気絶させられてしまう。

倒れたキッドのいる部屋には、レオンが仕掛けた放水の罠があった。密室にどんどん水が流れ込み、キッドは絶体絶命のピンチに。

どうにか部屋を脱出したキッドだが、中庭で待ち受けていたのは、世界最強のセキュリティシステム・京極真だった。

格闘技では京極に敵わないキッドは、京極の攻撃をなんとかかわすので精一杯。そんな時、空から高速でサッカーボールが飛んでくる。そのボールを打ち返す京極の隙をついて、キッドは空へ飛びたった。

キッドが飛んで向かった先は、ビルの屋上だった。そこには、キック力強化シューズと追跡眼鏡を身につけたコナンの姿があった。

コナンを拉致した時、博士の道具を奪ったキッドだったが、レオン邸に侵入する前にあらかじめコナンに返しており、キッドのピンチに際してサッカーボールを蹴って助けていたのだった。

キッドはコナンを呼んだ本当の理由を語る。それは、自分にかけられたシェリリン・タン殺害容疑の謎解きのためであった。

大会前夜

コナンがホテルに戻ると、蘭はマリーナベイ・サンズ名物であるプールに入っていた。

そこには新一に変装したキッドの姿も。並んで夜景をみる2人。そして、新一(キッド)に腕を絡め、「私たち…付き合ってるんでしょ」と顔を赤らめる蘭。

キッドは2人が修学旅行で結ばれたことを知らなかったので、(そうなのか!?!?!)と大慌て。コナンもそれを見て、蘭にその新一は偽物だと気づいて欲しい気持ちと、バレてはいけないというジレンマに頭を抱え悶絶する。

その頃、小五郎は近場のバーでお酒を楽しみ、気分良く酔っ払っていた。

すると、その小五郎の元へ美女が近づいてくる。レオンの秘書、レイチェルだ。何か怪しげな仕草をするレイチェル。そしてレイチェルは小五郎にぶつかると、お酒をこぼしてしまう。謝りながら小五郎に接触し、小声で「話があるので、明日ここへ来て欲しい」とメモを渡す。

へべれけな小五郎は二つ返事で了承すると、レイチェルはその場を去った。

空手大会での事件

空手トーナメント当日。ブルーサファイアも会場に移され、レオンの警備会社が会場の警護に当たっていた。会場の入り口で小五郎は金属探知機に引っかかってしまう。ベルトなど心当たりのあるものを外しても金属探知機は警告音を鳴らす。困っていると、リシが駆けつけ、口ぎきをしてくれたおかげで小五郎も入場することができた。

トーナメントでは、京極とレオンの用心棒ジャマルッディンが圧倒的な強さで順調に勝ち進み、明日の決勝では2人が対決することが決定した。

準決勝までを終えた京極の控室にレオンがやって来て、声をかける。

私のボディーガードにならないかと京極を誘うレオン。控えめに断る京極だったが、レオンはまるで催眠術のように、何のために戦うのか、目的をもたない拳は大切な人に危険をもたらすと囁く。

一方で、ブルーサファイアの警備を確認する毛利たち。ブルーサファイアの保管された部屋には、重さを感知すると警告を鳴らす警備システムが仕込まれていた。

警備を確認した後、コナンは小五郎が名刺を持っていることに気がつく。それは、昨日バーでレイチェルが小五郎に渡したものだった。

名刺を確認すると、会場の裏に来て欲しいと書かれていたため、小五郎とコナンはその場所へ向かう。しかし、レイチェルは時間が過ぎても姿を表すことはなかった。

その頃、怪盗キッドはレイチェルに変装し、警備を騙し、ブルーサファイアに迫る。床のシステムも華麗に交わし、ブルーサファイアをのせた台座に手を伸ばす。しかし、なんとその中から女性の死体が現れ、警備システムが起動してしまう。

その死体はレオンの秘書・レイチェルだった。台座の中にはレイチェルの血で書かれたと思われるダイイングメッセージ、『She』という文字が残されていた。

キッドは駆けつけた警備に追われ、肩に弾丸を受けてしまう。そして、またしても殺人容疑をかけられたまま逃亡する羽目になってしまった。

怪盗キッドが逃げ回っている頃、試合を終えた京極と園子は、街中の食堂で食事を楽しんでいた。チキンライスが美味しい、次はあそこへ行きたい、と、束の間のデートを楽しむ2人。
しかし、またしても園子が悪者に絡まれてしまう。園子を守ろうと、京極は大勢に対して大立ち回りで拳を振るう。

乱闘の最中、園子の目に通りかかったパトカーが飛び込んで来た。助けを呼ぼうと必死にパトカーを止めに走る園子だったが、何者かによってひき逃げされてしまう。京極は園子に駆け寄り悲痛に呼びかけるが、気を失った園子はそのまま救急車で病院に運ばれた。

病院の待合室で園子の安否を気遣う京極、蘭、コナン、小五郎、リシ。園子を守れなかったと自分を責める京極に、レオンは自分が言った通りになったと、彼の腕にブレスレットを巻き、これが切れるまで拳を使わせないようにと暗示をかける。

コナンは、帰り際のリシに今日は泊めて欲しいと声をかける。リシの家についたコナンは、飾ってあった写真について質問し、リシの父親は海洋学者で、ブルーサファイアの引き上げにも関わっていたことを聞き出す。

そして、腕時計型麻酔銃でリシを眠らせ、リシのパソコンから情報を引き出すのだった。

自責の念にかられた京極は、次の日の空手トーナメントの出場を辞退し、一日中園子に付き添っていた。それを知った園子は、自分を優先して試合を辞退し、見覚えのないブレスレットをつけている理由も、眉に貼っている絆創膏の秘密も教えようとしない京極に怒り、2人の間には気まずい空気が流れる。

事件の真相

「握った拳の中に何かあるように思わせるのがマジシャン。その拳を開く前に中身を言い当てるのが探偵だろ。殺人という拳の中身を当ててくれよ」。

コナンとキッドはそれぞれ情報を集め、事件を整理していく。

キッドは警備を撒いた後、レオンの後を追い、シンガポールの海賊ユージーンと繋がりがあることを突き止めていた。

また、レイチェルの残したダイイングメッセージ『she』が女性名詞である船のことを指していると気づいたコナンは、灰原に頼んでシンガポール近海の船で航路を外れている物を探し当てていた。それは日本の大手海運会社・中富の船であった。

レオンは、シンガポールに浮かぶ中富の大型タンカー船をシンガポールの街に突っ込ませ破壊することで、過去にシンガポールの重鎮によって却下されてしまった自分の都市計画を実行、巨万の富を得ることを目的としていた。

そのために海賊のユージーンとの取引の品としてブルーサファイアが必要だったのだ。

レオンは空手大会の優勝賞品であるブルーサファイアを手に入れるために、京極のスポンサーでもあったシェリリンを殺害。その際には秘書のレイチェルがエレベーターの乗継ぎ階でシェリリンに変装し、地上まで生きていたように見せかけることでレオンのアリバイを工作していた。

その後大会で自分の用心棒であるジャマルッディンを優勝させる算段だったが、京極が園子のおかげで大会に復帰したため、海賊を使って京極たちを襲ったのだ。

協力者だった秘書のレイチェルは、罪の意識からレオンの目論見を告白しようと小五郎を呼び出したが、それがレオンに知られ殺されたのだった。

種明かしの間にも、大型船はすでに湾岸に向かっていた。コナンはリシに声をかけ、「レオンはどこにいる?」と尋ねる。するとりしは、「もう遠くへ逃げてしまったに違いない」と答えた。

しかし、当のレオンはマリーナベイ・サンズの屋上でシンガポールが破壊されようとするその姿を高みから見物をしていた。

そこに現れたのは、なんとリシだった。

予想外の人物の犯行に驚くレオンに向かって銃を突きつけながら、リシは自分の父親のことを話す。海洋研究者だったリシの父親は、ブルーサファイアの沈没船をいち早く発見していた。しかし、レオンが中富を誘導して船を出させ、その船で轢かせて事故に見せかけ殺していたのだった。

駆け付けた海賊たちに向かって助けを求めたレオンだったが、実は海賊たちもリシに買収されていた。リシは海賊との取引材料として、財閥の令嬢であり人質として価値のある園子をホテルの部屋に引き止め、海賊に売ろうとしていた。

レオンは銃を向けるリシや海賊をなんとかしろとジャマルッディンに命令するが、純粋に空手の腕を京極と競いあいたかったジャマルッディンはそれを無視する。リシがレオンを撃とうとした時、コナンとキッドがやってきて、銃をプールへ弾き飛ばした。

コナンは、レオンの居場所の嘘や、父親が殺されたという動機、そしてシェリリン殺害の際のキッドのカードを見つけたのがリシであった点などから、リシが黒幕なのを突き止めていた。

2人はリシを縛り上げる。

キッドが自分を巻き込んだ理由を問うと、レオンの計画を邪魔させるため、思い通りに動いてくれたと答えるリシ。

その間にも大型船はどんどんホテルに近付いてくる。海賊たちは船から重火器を打ち込み、街は火の海に包まれる。

崩壊するマリーナ・ベイサンズ

その頃、蘭と小五郎、園子と京極も崩れゆくホテルの中で海賊に襲われていたが、空手の達人である蘭は、バタバタと海賊を倒していく。小五郎も元警察官らしく、柔道技で海賊を引き倒す。京極も園子を担いで部屋を飛び出し、壁や天井を蹴って飛び回るように海賊たちをかわしていく。

キッドとキッドにしがみついたコナンは空を飛び、大型船を止めに向かう。船は止まったものの、マリーナベイ・サンズは崩壊直前だった。

崩れていくホテルか脱出しようとする京極と園子の行く手に、空手トーナメント優勝者のジャマルッディンが立ちはだかり「お前と戦うのを心待ちにしていた」と拳を構える。

海賊を倒すために使ったため、キッドの武器であるトランプ銃も残り1発。絶望的に思えたが、キッドはこのための一発だと、ジャマルッディンたちの方に打ち込む。

ジャマルッディンを外したかと思われたが、最後の一発のトランプは京極の腕にレオンによって付けられていたブレスレットを切り落とした。

暗示や不安感から解き放たれ、力を取り戻す京極。そんな京極に手を伸ばし、眉の絆創膏を剥がす園子。そこには2人で撮ったプリクラが貼られていた。

「お守りなんです。女々しいでしょ」と照れる京極に、嬉しさや安心から思わず涙する園子。

「もう2度と離しません」と、園子を紐で自分の背中に背負いなおし、ジャマルッディンと対峙する。暗示から解き放たれ、好きな人を守るため拳を使う京極は激闘を繰り広げ、ジャマルッディンを倒した。

とうとう崩れるマリーナベイ・サンズ。船のような屋上部分は、海の上に滑って浮かぶように落ちたため、京極や蘭たちも無事だった。ブルーサファイアはキッドの手に。

しかし、キッドは「これは私が欲しかったものじゃないようだ」と、ブルーサファイアを呆然とするレオンに渡す。夜のシンガポールの闇にキッドは消えた。

その後、蘭たちは日本へ帰国した。コナンは来た時と同じようにキッドのスーツケースの中。空港に着いた蘭は、新一に成りすましたキッドの腕を組みラブラブの様子。

悔しさからスーツケースの中でバタバタと悶絶するコナン。しかし、蘭は新一がキッドだと最初から見抜いていたと宣言する。空港に待機していた警察官と一斉にキッドに飛びかかり、大騒ぎになった。

煙を撒いて逃げるキッド。その隙にコナンもスーツケースから脱出し、迎えに来ていた阿笠博士と灰原の影に隠れ、いつもの衣装に着替えメガネをかける。いつものコナンに戻ったところで、蘭たちを出迎えた。

劇場版映画『名探偵コナン 紺青の拳』の感想・レビュー

劇場版映画『名探偵コナン 紺青の拳』はつまらない!?

前年の『ゼロの執行人』に比べ、かなりキャラクター映画としての側面の強い作品だったと思います。

その背景には、長岡智佳と言う監督の存在があります。

昨年の『ゼロの執行人』は、脚本に『相棒』シリーズの櫻井武晴を迎え、検察と弁護士、そして考案の利害関係が絡み合うクリミナルサスペンスとして硬派な味わいがありました。それに対し、長岡智佳は平次と和葉の恋にフォーカスを当てた2017年のコナン映画、『から紅の恋歌』で副監督をつとめていたこともあり、キャラクターたちの感情や関係性を描くのを主軸とした構成が多いようです。

  • 犯人の1人が冒頭で判明していて、黒幕の存在が透けている
  • 話の途中で黒幕が消去法でわかってしまう

といった点で、伏線やミステリー・サスペンス・推理といった側面を期待していた人にとってはあまり期待通りではない展開だったかもしれません。

劇場版映画『名探偵コナン 紺青の拳』は良質な人間ドラマ

しかし、アニメや原作での展開を踏まえてみると、非常に良質なラブコメ・人間ドラマであったことがわかります。

まず、蘭はプールのシーンで「私達付き合ってるんだから」というセリフを言っています。これは、キッドに対して決定的な台詞によってキッドにそのことを認識させ、蘭が接近してキッドの証拠をつかんだり、確保のために腕を掴むことに違和感を覚えさせないようにするための言葉だったと考えられます。

かなりの覚悟がないとできることではありませんね。新一の姿で現れたキッドを見抜き、それを捕まえようとする胆力は、新一への愛が成せるワザでしょう。

園子に関しては、全編通して年相応の恋する女の子としての魅力が存分に発揮されていました。明るく溌剌とした園子と、控えめで紳士的な京極のやり取りは、もっと見ていたいと思わせてくれましたね。

また、それを踏まえた上で輝くのがラストシーンでの園子と京極のシーン。ここでは園子の髪の毛が降りた状態で描かれています。

心理学的に、目や眉に髪の毛がかかっている状態は、人をミステリアスに、大人っぽく見せるそうです。ひたむきに友人を応援する園子の姿を見て彼女を好きになった京極ですが、そんな園子の色っぽい表情も発見してしまったわけです。演出によって、京極から見た園子の魅力を自然に引き出しています。

蘭に関しても園子に関しても、男が理想として作り上げたわざとらしい可愛さではなく、男女ともに交換が持てるような、ナチュラルな可愛らしさの描き方が絶妙でした。

紺青の拳という青い宝石

そして何より、美しいと思ったのは紺青の拳と言う宝石の扱いと、作品における『青』と言う色です。

紺青の拳は、世界最大のブルーサファイアです。ブルー=青は海や空、水、地球を想起させる色であり、世界でもっとも好感度が高い色ともいわれています。

また、『青い鳥』の童話、ノヴァーリスの『青い花』、『青春』と言う言葉に見られるように、青には人々が追い求めたり、未熟、未完、手に入れられないものの象徴とされます。

そんなブルーサファイアを世界中の人が『青い海』の底に追い求め、骨肉の争いをしていたわけです。
そして同じくそれを追い求めたキッドは『水』の底に沈められそうになり、レオンは若き日に傷つけられたプライドと得られなかった富と名声、リシは帰らない父親の復讐を求めています。
ブルーサファイアへ求めるものは、みんな『青』への欲求へ帰結します。

美しく青い宝石は、同時に恐ろしい人間の本質を暴き出しているのです。

そこで特筆すべきは京極真と言う存在です。
彼は「自分より強い相手」という、日本では得られなかったものを強く求めていました。
しかし、京極はトーナメント出場を辞退し、園子の側にいること、守ることを決意していました。
闇雲に拳を振るうことよりも、大切な人を守ることを決めたのです。たとえ大切なものである園子自身に嫌われたとしても。
園子という存在によって、青の呪縛から解き放たれたと言えます。

キッドがブレスレットを切ったことに対して、最初は「自分の力で切るんじゃないのか」と思ったのですが、この青の呪縛から解き放たれた時点で、彼にはブレスレットを切る資格があったということなのではないでしょうか。

そして、ラストでキッドもブルーサファイアを手放しています。

「私の欲しかったものではなかった」

これは、『若き日の妄執』や『過去の復讐』という、青への欲求の正体をキッドが見抜いた故だといえるでしょう。

劇場版映画『名探偵コナン 紺青の拳』ネタバレあらすじまとめ

今回は紺青の拳のネタバレを書かせていただきました!

今回の映画は、ラブコメに見えて考察できる点も多くあったと思います!もう見た方も、まだだという方も、やはり実際に見ていただくのが一番ですね!

もし今回の映画でコナンをもっと楽しみたい!という方がいたらこちらの記事も合わせてどうぞ。

劇場版映画『名探偵コナン ゼロの執行人』のフル動画を無料視聴!あらすじネタバレ・キャスト・感想評価まとめ

2019.04.15

【名探偵コナン】怪盗キッド登場回の映画&アニメ!無料動画で見る方法

2019.03.07
今すぐ動画を視聴したい方はこちら

ABOUTこの記事をかいた人

映画・漫画・アニメ・ドラマの最新情報をお届け!

ABOUTこの記事をかいた人

映画・漫画・アニメ・ドラマの最新情報をお届け!