【ネタバレ結末】映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじラストまで。前作オマージュ小ネタ解説

1964年、PLトラヴァースの小説「メアリー・ポピンズ」を原作に制作・公開され、アカデミー賞13部門ノミネート&5部門受賞した映画『メリー・ポピンズ』。

ウォルト・ディズニーがそのヒロイン像に惚れ込み、最も映像化を望んだと言われ、実写とアニメーションが織り交ぜられた革新的な映像と印象的な音楽やダンスで観る者の心を掴み、今もなお世界中で愛され続けている名作です。

今回はそんな『メリー・ポピンズ』55年ぶりの続編となる『メリー・ポピンズ リターンズ』の魅力や、前作のおさらいなどをご紹介します。

Contents

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の概要

『メリー・ポピンズ リターンズ』は、55年ぶりの2作目としてにスクリーンに蘇りました。

前作から25年後、バンクス家の子供達もすっかり大人になり、世界恐慌に見舞われたロンドンが舞台です。

主人公メリー・ポピンズや前作で活躍した子供達も、キャストを一新して登場します。

一方で、前作に登場したキャストもゲスト出演するなど、往年のファンに嬉しい演出も盛りだくさんで話題を読んでいます。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』シリーズの原作・監督・主題歌紹介

監督/スクリーン・ストーリー:ロブ・マーシャル
スクリーン・ストーリー&脚本:デヴィッド・マギー

音楽製作総指揮:マイク・ハイアム
歌曲・音楽:マーク・シェイマン
歌曲:スコット・ウィットマン
衣裳デザイナー:サンディ・パウエル
編集:ワイアット・スミス
プロダクション・デザイナー:ジョン・マイヤー
製作総指揮:カラム・マクドゥーガル
製作/スクリーン・ストーリー:ジョン・デルーカ
製作:マーク・プラット

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』シリーズの原作

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』と、前作『メリー・ポピンズ』の原作となったのは、イギリスの作家パメラ・L・トラヴァースによる児童文学『メアリー・ポピンズ』シリーズ。

1934年から1988年にかけて刊行されたエブリデイ・マジック(またはファンタジー)の古典の1つで、日本語訳は主に『メアリー・ポピンズ』ですが、多数の訳書が出ている第1作では『メアリ・ポピンズ』『メリー・ポピンズ』の訳もあります。原書イラストはメアリー・シェパード。

なお、トラヴァースはディズニーによる映画化には否定的で、当時ウォルト・ディズニーがなんども交渉した末に映像化にこぎつけたそうです。

映画化に当たっても脚本などに意見する権利を主張し、かなりの部分でトラヴァースの意思が関わったとか。

その映画『メリー・ポピンズ』制作に奮闘する様子は、『ウォルト・ディズニーの約束』としてトム・ハンクス主演で映画化もされています。こちらを予習して改めて『メリー・ポピンズ リターンズ』を鑑賞するのもいいですね。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』シリーズの監督:ロブ・マーシャル

『メリー・ポピンズ リターンズ』で監督を務めたのは、『シカゴ』(02)、『NINE』(09)、『イントゥ・ザ・ウッズ』(14)などを手がけたミュージカル映画の巨匠ロブ・マーシャルです。

マーシャル監督は『メリー・ポピンズ』について、幼少の頃初めて意識して見たミュージカル映画で、ミュージカルを好きになった原点であると語っており、今回の続編も前作への最大のリスペクトを込めた映画として制作しました。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』シリーズの脚本:デヴィッド・マギー

脚本はデヴィッド・マギー。ジョニー・デップ主演でピーターパンの物語が生まれる過程を描いた『ネバーランド』(2004)、少年の漂流生活を美しい映像で描いた『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2013)でアカデミー脚本賞にノミネートされたこともあり、ディズニー映画とは相性最高の脚本家です。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の歌・音楽:マーク・シャイマン&スコット・ウィットマン

『メリー・ポピンズ リターンズ』の楽曲を手がけるのはマーク・シャイマンとスコット・ウィットマンのコンビ。

2人は1979年以来、公私ともにパートナーの関係で、名作ミュージカル映画「ヘアスプレー」でエミー賞、トニー賞とグラミー賞を受賞した作曲家コンビとして知られています。

代表的映画音楽作:
『アダムズ・ファミリー』(1991年)
『天使にラブソングを…』(1992年)
『ファースト・ワイフ・クラブ』(1996年)
『最高の人生の見つけ方』(2007年)
『最高の人生のつくり方』(2014年)

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじ(ネタバレなし)

前作から25年後のロンドン

舞台は1935年、大恐慌中のロンドン。点灯夫たちが次々と街頭の火を消していく朝。前作『メリー・ポピンズ』からは25年ほどの月日が流れています。

朝の風景で点灯夫のジャック(リン=マニュエル・ミランダ)が歌うのは、 『愛しのロンドンの空』(リン=マニュエル・ミランダ)。

不景気の影響でどの家も家計のやりくりが厳しく、それは父として三人の子供を育てるマイケル(ベン・ウィショー)と、母親の影響で労働組合で活動をしているジェーン(エミリー・モーティマー)の、大人になったバンクス姉弟も例外ではありません。

マイケルは昨年、妻ケイトを亡くし、忘れ形見である三人の子供達のために画家を休業し、銀行の臨時出納係として働いていました。

メイドのエレン(ジュリー・ウォルターズ)も健在で、水道管が破裂してしまったのにも元気に文句を言っています。子供達は慣れた手つきで水の後始末を手伝い、よく働くしっかり者です。

しかし家計は厳しく、マイケルは父の遺した家を担保として借金をし、生活費を捻出していました。

その返済が遅れ、銀行側の弁護士から「5日以内に全額返済できなければ家を差し押さえる」と通告されてしまいます。

隣人のブーム提督(デビッド・ワーナー)が毎日決まった時刻に打ち上げる大砲の衝撃にてんやわんやしつつ、弁護士たちは帰っていきます。

ブーム提督、前作では元気に歩き回って大砲を用意していましたが、今は車椅子に座っていて、さらに時間に超正確だったのにも関わらず、彼は今や自分の時計が少しずれているのに気づかず、「ビッグ・ベン」はいつも遅れている!と怒っています。

作中25年の時間の流れを感じますね。

また、大砲の衝撃に倒れそうになる家具をバンクス姉弟一生懸命抑えるシーンがありましたが、前作でも姉弟の母であるバンクス夫人とその召使いたちが、同じように家具を抑えている場面がありました。完全な前作ファンへのサービスです。

父ジョージが銀行の株を所有していたはずだ。ジェーンはふと思い出し、それがあれば借金を返せるとマイケルと一緒に家中をひっくり返して探し始めます。

マイケルが雑然とした屋根裏部屋を探していると、そこにはバンクス家の思い出の品がたくさん。マイケルは妻のことを思い出し、切ない胸中を歌います。『君はどこへ』(ベン・ウィショー)

自分が書いた絵や、子供の頃、厳格で仕事第一だった父が、メリー・ポピンズの言葉をきっかけに心変わりし、公園で一緒にあげてくれた凧もありました。(前作で登場)

マイケルは破れてつぎはぎだらけの凧をガラクタと一緒にゴミ箱に捨ててしまいます。しかし、そこに突風が吹き、魔法のように舞い上がった凧は外に飛び出します。

大人2人が家で頭を抱える一方で、お使いに出ていた子供達。末っ子のジョージー(ジョエル・ドーソン)は舞い上がったボロボロの凧を見つけ、兄と姉で双子のジョン( ナサナエル・サレー)アナベル( ピクシー・デイヴィーズ)が目を離した隙に凧を追いかけて走り出します。凧に追いつき遊んでいると、突然吹いた激しい東風に、ジョージーの体は吹き飛ばされそうになってしまいます。

それを見ていたジャック、ジョン、アナベルはジョージーを助けようとしますが、その時、突然空が晴れ、雲の隙間から傘を持った女性が現れました。

彼女は25年前、マイケルとジェーンの世話をした美しく賢い教育係のメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)でした。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじ(結末ネタバレ・解説あり)

※以下より映画の結末・ネタバレが含まれます!

25年たっても変わらないメリー・ポピンズとの再会

メリーの親友であり、前作では相棒的存在だった煙突掃除夫バートは、ジャックの師匠でもあります。一度メリー・ポピンズを見たこともあり、バートから話をよく聞いていたジャックは、25年ぶりでも一目で「メリー・ポピンズだ」と気がつきます。今回はこのジャックが、前作でのバートのようにメリーの相棒役を務めます。

バートはどうしているかと尋ねられたジャックは、「バートは世界中を旅している」と答えます。前作の楽曲「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の歌詞に「世界のすみずみへ 行きました」とありますが、その通りになったようですね。ここも前作ファンはニヤリとできるポイントです。

屋敷に戻ると、25年がたっても全く姿の変わらないメリー・ポピンズを見たマイケルとジェーンは驚きます。マイケルは口をあんぐり。

「口を閉じてマイケル。お魚みたいよ」

これは前作で階段の手すりに座って登ってきたメリーを見て驚くマイケルにかけた言葉ですね。

同じように手すりを登ったり、傘が喋ったり、鏡に映ったメリーが動いたり……前作のオマージュが多く見られます。見た目だけでなく、所作や魔法も全く変わらないメリーの様子がよくわかります。

マイケルは思わず「君は歳をとらないのかい?」と聞いてしまい、メリー・ポピンズに「女性に年齢のことを聞くなんて、教育が足りなかったかしら」とたしなめられます。

そんな昔を思い出すようなやりとりの中で、メリー・ポピンズは再びバンクス家の子供達の教育係として家に滞在することになりました。

この場面や、この後にも、「MERRY POPINS」の文字が書かれたブロックや、「Votes for Women」と書かれた女性参政権運動のタスキがチラッと映る場面があります。これらは前作で登場したアイテムです。ブロックは前作「お砂糖ひとさじで」のシーンで子供時代のマイケルとジェーンが片付けたもの、タスキはアナベルたちの祖母に当たるバンクス夫人が身につけていたものです。

湯船の海の大冒険

メリー・ポピンズの最初の仕事は、凧に引きずられて泥だらけになった子供達をお風呂に入れることです。

「自分のことはなんでもできる」と、お風呂に入れられるのを嫌がる双子たち。確かに、父親のいうことをよく聞くしっかり者な2人ですが、それゆえにワクワクする心を忘れてしまっているようです。

メリーはそんな2人を見て、お風呂に泡とお湯を張ります。そしてパラソルなどの湯船におさまるはずのないようなものをポンポンと放り投げます。すると、なんと湯船に顔を出したのはイルカ!ジョージーは思わず湯船に飛び込み、それを追ってジョンとアナベルも湯船にダイブします。それを見たメリーポピンズは「始まりよ。」といたずらに微笑み、自分も湯船へ滑り込みました。

この場面は、湯船の下に滑り台を作り、実際に泡の中に飛び込んで撮影しています。座ったまま真後ろに飛び込むのは相当に勇気が入りそうですが、エミリー・ブラントは余裕たっぷりの笑顔でエレガントに飛び込んでいます。

湯船に飛び込んだ先はなんと海の中でした。メリーポピンズの魔法で海中を楽しく泳いだり、ボートに乗ったりして楽しむ3人。

さらにここで歌われるのは、予告でも使われていた想像できる?』( エミリー・ブラント、 ジョエル・ドーソン、 ピクシー・デイヴィーズ、 ナサナエル・サレー)です。

海の中では、子供達も、メリーも、今日出会った人たちも、海とバスルームをごちゃ混ぜにしたような空間でのびのび過ごしています。少しチープなCGと、古風な楽曲が前作を彷彿とさせます。メリーたちのポップなマリンルックの装いにも注目!

部屋に戻っても興奮冷めやらない3人に魔法のことを聞かれても、「なんのことかしら」とはぐらかすメリーは25年前と変わりません。

今回のヴィラン登場

株券を見つけることができなかったマイケルとジェーンは、「銀行に記録が残っているかも……」と、頭取であるウィリアム・ウェザオール・ウィルキンス(コリン・ファース)を尋ねます。彼は先代頭取で、前作でも登場したミスター・ドース・ジュニアの甥です。

ウィルキンスは2人をにこやかに迎え、親身に話を聞いてくれます。しかし、台帳には株主としての記録は見つからないと言います。

残念そうにする2人に、「5日後の12時まではお待ちしますよ」と優しく声をかけるウィルキンス。しかし、2人を見送ったあと、台帳からあるページを破り、暖炉に放り込んで焼いてしまいました。そこには「株主:バンクス」の文字が……!

ウィルキンスは大恐慌に乗じて、金儲け目的の強引な取り立てを行っていたヴィランだということが判明します。バンクス家もその犠牲者でした。

懐中時計をいじりながら豹変する姿が印象的です。

アニメーションと実写の融合!壺に描かれた絵の世界の中へ

一方、子供達はどうにかして借金を返せないかと話し合っていました。

アナベルは、かつて母親が大切にしていた器、ロイヤル・ドルトン・ボウルについて、「計り知れない価値がある貴重なもの」と言っていたのを思い出します。これを売れば借金が返せるかも!そう考えたアナベルとジョンに対し、ジョージーはそれを止めようとします。しかし、取り合っているうちに、誤って器を割ってしまいました。

「誰が割ったの?」とメリーが聞くと、3人はお互いに責任を押し付け合います。すると壺の中から「みんなが割った」と声が!馬車の車輪が外れてしまった、と、絵の中の馬と、犬の御者が話しかけてきたのです。

その車輪を直そうと、メリーと子供達、そして窓の外の街灯からそれを観ていたジャックも加わって、絵の世界の中へと旅立ちます。

絵の中の世界では、背景や動物などはアニメーションで描かれています。これは前作でも使われていた演出。5人の衣装も絵のようなペイントを使ったフォーマルかつカラフルなものに。

絵の世界に着くと、メリーの持っていたスカーフを使って馬車の車輪を直してあげました。

せっかく絵の中の世界に来たのだから、と、一行は馬車に乗せてもらいます。

ロイヤルドルトン・ミュージックホールで華やかなショータイム!

馬車の行き先は、メリーが魔法で作り上げたロイヤルドルトン・ミュージックホール』(エミリー・ブラント)

そこではペンギンをはじめとした動物たちがショーに出演したり、観劇をして楽しいんでいます。

絵の中でも、メリー・ポピンズは人気者です。動物たちに歓迎されながら、ホールについた一行はショーを楽しみます。

ここで、ジャックに誘われてメリー・ポピンズもパフォーマンスを披露します。メリー・ポピンズ 舞台へ』(エミリー・ブラント、リン=マニュエル・ミランダ)

衣装もカラフルなエンターテイナー風に早着替え。

アップテンポでジャックのラップも交えつつ「表紙の美しさに騙されちゃだめ、中身が何より大切」と歌い上げます。

ジャック役のミランダはミュージカル界のカリスマであり、ラッパーも本業ですから、本領発揮というところですね。キャストの持ち味を生かした楽曲となっています、

表紙を見て本を読んだら、想像していた中身と全く違うということを歌っているが、実は“人は見かけによらない”という教訓……先ほど登場したウィルキンスの姿とリンクします。

ここまでメリーとジャック以外の動物たちは全て手描きアニメーションを使い、踊ったりメリーにちょっかいをかけたりしています。実写とアニメーションの融合によって、見ていて楽しい場面に仕上がっています。前作にも登場したキュートな4匹のペンギンたちも再び登場し、ファンにはたまらない見所満載のシーンです。

ちなみに、メリー・ポピンズが語る「ネリーの木」のお話は原作『帰ってきたメアリー・ポピンズ』の「ネリー・ルビナ」というお話。

ジャックが語る「王さまと道化」のお話は原作『帰ってきたメアリー・ポピンズ』の「ロバートソン・アイの物語」というお話で、割れた器の絵の中に入り込むお話は、原作『帰ってきたメアリー・ポピンズ』の「わるい水曜日」で読むことができます。

強盗団との戦い

みんながメリーのショーに見とれているころ、ジョージーは持っていたぬいぐるみがいつのまにかなくなっていることに気づきます。物陰を見てみると、先ほど歓迎してくれたはずの狼、イタチ、アナグマがぬいぐるみを持ち出そうとしていました。狼は時計を持っていて、ウィルキンスの姿と重なります。

ジョージーは返してくれるように言いますが、ジョージー本人まで無理やり車に乗せられ、連れ去られてしまいます。

それに気づいたアナベルとジョンは馬車を追いかけますが、追いつくことができません。

すると、先ほどミュージックホールに連れてきてくれた御者と馬が手助けをしてくれました。

2人は見事にジョージーを助け出しますが、車は加速して器の端から元の世界に飛び出してしまいました。

なくならないものは、失くすことはない

3人が目をさますと、そこは自宅のベッドの上でした。悪い夢だったのか…戸惑いとともに、家がなくなったら母親との思い出も消えてしまう、と不安になる子供達に、メリーポピンズは優しく『幸せのありか』(エミリー・ブラント)を歌います。

「しっかりなさい。心配しないで。なくならないものは、失くすことはない。」

母親の思い出や記憶は、いつも3人の心の中にあることをメリーが教えてくれました。

ふと、器を見ると、描かれた馬車の車輪にメリー・ポピンズのスカーフが…!夢じゃなかったんだ!と子供達は喜びます。

逆さまトプシーの店へ

翌日、メリーと子供達とジャックは器を直してもらいに、メリーの「いとこ」、タチアナ・アナスタシア・コジトリ・トポトレポトフスキー通称トプシー(メリル・ストリープ)の元に訪れます。

トプシーはなんでも直せる力を持っていますが、毎月第二水曜日の今日は店じまいしていました。なぜなら、第二水曜日はトプシーの世界が逆さまになってしまうのです。店も何もかも逆さま。あべこべでひっくり返ってブルーな気分だとトプシーは『ひっくりカメ』(エミリー・ブラント、ジョエル・ドーソン、ナサナエル・サレー、ピクシー・デイヴィーズ、メリル・ストリープ、リン=マニュエル・ミランダ)を歌います。

しかし、視点を変えてみれば最低は最高にもなる!そう歌うメリーと子供達に元気付けられ、トプシーは明るい気持ちを取り戻します。

そして、器を直してくれると言いました。

しかし、その器の金銭的価値はほとんどないともトプシーは言いました。アナベルは「価値のあるものだってお母さんが言ってた」と嘆きますが、メリーは「お母さんにとっては何よりもとても価値があるものだった」と言います。

ここでいう「価値」は金銭的なものでなく、思い出や思い入れのことだったのですね。

小さな火を灯せ

その次の日、マイケルは仕事に向かいますが、大事な書類を忘れていってしまいました。

メリーと子どもたちはジャックの自転車に乗せてもらいマイケルの忘れ物を届けに向かいます。

銀行に着いて、メリーがマイケルに取り次いでもらう間に子供達はあたりを歩いていると、頭取の部屋からウィルキンズと以前家に来た弁護士たちの会話が聞こえてきました。

その会話は、ウィルキンズが家を差し押さえるために不正をしたと話しているところでした。子どもたちは、必死にマイケルにウィルキンズの悪だくみを伝えますが、そこをウィルキンズに見られ、雇い主を悪く言うのに慌てたマイケルは子供達を叱り、家に帰してしまいます。

うなだれながら家路につく子供たちですが、自分たちの気分と同じように霧があたりに立ち込め、道に迷いそうになってしまいます。

そこにジャックが現れ、明かりを頼りにすればいいんだ、と、言葉遊びとともに『小さな火を灯せ』 (リン=マニュエル・ミランダ、エミリー・ブラント、タリク・フリンポン、ピクシー・デイヴィーズ、ジョエル・ドーソン、ナサナエル・サレー、点灯夫たち)を歌います。

このシーンは点灯夫たちの力強いダンスや自転車やハシゴを使ったアクロバットなど、非常に印象に残るミュージカルシーンです。

家族の絆

子供達とメリーが家に帰ると、あたりはすっかり暗くなっていました。

家では帰りを心配していたマイケルがもうカンカン。子どもたちを再度叱り、メリーのことも咎めます。

不況、妻の死、借金で追い詰められていたマイケルは心が張り詰めていました。銀行という職場に勤めるのがどれだけ大変かと怒鳴るマイケルでしたが、ジョージーがボソリと歌ったハミングに、泣きそうな子どもたちに気づき、マイケルも涙を流します。ケイトが死んでから、家族は皆寂しい思いをしていました。お互いの大切さに気づいた家族たちは泣きながら抱き合いました。

ビッグ・ベンを止めろ!

金曜の夜、結局家族は株式証券を見つけることはできませんでした。家族とエレンは荷物をまとめ長年住んだ家を後にしようとしていました。

そこで、ジョージーは凧を忘れたといって家の中へ取りに戻ります。

ジョージーが手にした凧には、破れた隙間を埋めるために家族の肖像画が貼られていました。マイケルはその肖像画に見覚えがありました。裏返して見ると、マイケルの父であるジョージ・バンクスの残した証券と署名ではありませんか。

家族は大喜びしますが、約束の金曜24時はすぐそこに迫っています。まだ間に合う!と、マイケルとジェーンは証券が貼られた凧を持って車で銀行に走ります。

ビッグベンが24時を告げるまで残り15分。ジャックと点灯夫の仲間たちは自転車でビッグベンに向かい、時計の針を押し戻して時間を遅らせようとします。見事な連携で梯子を継いで時計まで登りますが、あと少しのところで長針まで手が届きません。

とそこでメリーポピンズが傘で舞い上がり、長針を押し戻して時間を巻き戻してくれました。

銀行に着いたマイケルとジェーンは、2人で頭取の部屋の窓まで凧を飛ばし、ウィルキンズはそれに気づきます。

銀行に入ろうとすると、弁護士たちがドアを抑えて入れてくれません。しかし、家族を見て良心が咎めた弁護士の1人が扉を開け、マイケルたちをウィルキンズのところに向かわせてくれました。

家族ははウィルキンズに株式証券を見せますが、なんと証券の署名部分が欠けていました。ウィルキンズはこれでは認められないと突っぱねます。

しかし、落胆したムードが流れる中、奥の扉が開いて、かつての頭取ミスター・ドース・ジュニア(ディック・バン・ダイク)が現れ、顧客を大切にしないウィルキンズを解雇し、自分が復帰すると宣言しました。

90歳近いドースでしたが、まだまだやれると歌って、机の上で華麗なステップを披露します。

ドース・ジュニアを演じているのは、前作でメリーの相棒・バートと、ドース・ジュニアの父ドース・シニアを一人二役で演じていたディック・バン・ダイクです。ダイクはなんと93歳。54年ぶりの続編で、あの頃と変わらない茶目っ気たっぷりな演技を見せてくれています。

ドースは25年前、父であるドース・シニアがマイケルが持っていた2ペンスを預金させていましたことを詫びます。そしてなんとその2ペンスをもとにローンを返済できるまでで資金繰りをしていたと、ウィンクをしながら言いました。

こうして、25年前の2ペンスと、人の遊び心のおかげで、バンクス家は住み慣れた家を手放さずに済みました。

風船を選んで

その次の日、バンクス一家は久しぶりに家族で公園に出かけます。風船売りのおばあさんが、マイケルに好きな風船を選ぶように言います。あなたの一番の風船を選んでと。このおばあさんは、40年代から活躍を続けるレジェンド女優、アンジェラ・ランズベリーです。多くのディズニー作品で活躍した彼女の登場は、ディズニーへのリスペクトを感じさせます。

子供の頃のように素直な気持ちで風船を選ぶと、なんとマイケルの体は風船につられて宙に浮かんでいきます。

幼い頃信じていたメリー・ポピンズとの魔法の体験は本当だったんだ。忘れていた遊び心を思い出し、喜びの歌を歌います。

子供たち、ジェーン、エレン、ジャック、点灯夫たち、弁護士たち、次々と風船を受け取り、みんな宙に舞って楽しく歌っています。

そこへウィルキンズがやってきて、息を飲んで風船を貰いますが、彼は飛ぶことはできませんでした。

メリーはその様子を地上から見守っています。そこに風が吹いてバンクス家の扉が開きます。東の風です。

メリーは自分が去る時が来たと、傘を開いて浮き上がり飛び去っていきました。ジャックはそんな彼女を優しい眼差しで見送ったのでした。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の感想・評価は?

単品ミュージカルとしても確かにクオリティは高くありますが、伝説的な前作は超えられない・・・というイメージ

しかし、前作と合わせてみることで最強のミュージカル映画に変化します。

ここまで紹介してきた前作とのつながりの数々が、『メリー・ポピンズ』という映画の伝説の続きを見せていると言っても過言ではありません。

まさに、『55年ぶり』の『続編』としては100点満点と言ってもいいのではないでしょうか。

ミュージカル映画としてのエンターテイメントの表面を楽しむだけなら今作だけでも十分すぎるほどなのですが、前作への愛とリスペクト、というこの映画の本質を十分に味わいたいのなら前作の履修は必須です。

そして、つながりはうろ覚え、かつ前作の感動を知っているという人は、かえってインパクトの点で見劣りすると感じてしまうかもしれません。「見たことはあるがうろ覚え」という人こそ、前作をしっかりと復習してほしいですし、前作見たことないよ!という人はさらなる感動が得られますので、どちらにしろ『メリー・ポピンズ』を視聴するのをオススメします。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』前作を無料で見るなら動画配信サービス

動画配信サービスとは、スマホやタブレット、パソコンなどお持ちの端末で人気の映画や話題作を視聴できるサービスです。入会すると月額料金が発生しますが、無料お試し期間や初回特典ポイントなどのサービスがあります。『メリーポピンズ』を見てから、無料期間中に解約すると、料金を支払わらずに無料で見られます。

VOD 配信 無料期間
U-NEXT 31日間
dアニメストア × 31日間
Amazon prime video 30日間
hulu × 2週間
dTV

31日間
auビデオパス
31日間
FOD
×
31日間
Paravi
×
登録日から月末

◎…見放題
〇…無料ポイント
△…課金レンタル
×…配信無し

上記の表にあるようにメリーポピンズが視聴できる動画配信サービスは、ビデオパス、U-NEXT、Amazon prime video、dTVの四つになります。

このなかでオススメな動画配信サービスは、ポイント利用で無料視聴可能なauビデオパスU-NEXTになります。

映画『メリーポピンズ』シリーズを見れるおすすめ動画配信サービス

auビデオパス auユーザーでなくてもok

月額 無料期間 作品数
500円(税抜) 31日間 1万本以上
  • 他の動画配信サービスによりも安い上に、お得なサービスまで付いていきます。

  • TOHOシネマズとユナイテッドシネマズで映画を鑑賞する時割引になる。毎月映画館で2本以上見ている人はお得になります。

  • レンタルがスタートしたばかりで、他の動画配信サービスだとまだ配信されていない最新作を毎月1本無料でレンタルできます。

【U-NEXT】31日間無料!

月額 無料期間 作品数
1,990円(税抜) 31日間 12万本以上
  • 月額料金が高めだが、最大4人でアカウントを共有可能。家族や親しい友人と共有すれば、1人あたり500円とお得に利用可能。

  • 無料体験ポイントとは別に、毎月1,200ポイントチャージされます。ポイントは最新作のレンタル代や、コミック・書籍、映画チケットの割引に使えるためお得です。

  • アニメだけでなく、ドラマや映画が合計で12万本以上配信されており、他にも書籍やマンガ、雑誌なども配信されている日本最大級の動画配信サービス。

映画『メリーポピンズ』をデイリーモーションなどの違法サイトで見る

手間をかけて動画配信サービスに登録しなくても、dailymotion(デイリーモーション)やpandora(パンドラ)で見ればいいと考えるのは大変危険です。dailymotionやpandoraといった違法サイトには、広告にウィルスが仕込まれている可能性が高いです。

広告をクリックしてしまうと、貴方の端末にウィルスが侵入し、個人情報やクレジットカードの情報などが盗まれる危険があります。自分だけでなく、周りの人にも大きな迷惑かける事態になるかもしれません。

そうならないためにも、dailymotionやpandoraといった違法視聴サイトで、『メリーポピンズ』を見ないようにしましょう。

メリーポピンズリターンズのあらすじネタバレ結末ラストまとめ

前作へのリスペクトがぎっしり詰まった『メリー・ポピンズ リターンズ』。もちろん今作だけでも楽しめますが、前作を見るとより一層作品の深みが変わるでしょう。

 

ABOUTこの記事をかいた人

映画・漫画・アニメ・ドラマの最新情報をお届け!

ABOUTこの記事をかいた人

映画・漫画・アニメ・ドラマの最新情報をお届け!