第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、最高賞にあたるパルムドールを受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』。
海外でも高評価を得た安藤サクラの演技をはじめ、樹木希林やリリー・フランキーといった豪華俳優陣の演技が評判になりました。
『歩いても歩いても』『そして父になる』『海よりもまだ深く』など、これまでも家族をテーマにした作品をつくってきた是枝監督。
その集大成といもいわれる『万引き家族』の無料フル動画の視聴方法や、あらすじや感想・結末の考察についてまとめました!


Contents
「万引き家族」を動画で見る!DVD発売・動画配信はいつから?
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「万引き家族」のあらすじ
【万引き家族のあらすじ】
万引き家族で描かれているのは、犯罪を通して繋がる少し変わった家族の姿。古い一軒家の家主である初枝(樹木希林)の年金を目当てに、治(リリー・フランキー)と妻の信代(安藤サクラ)、息子の祥太(城桧吏)、信代の妹の亜紀(松岡茉優)が一緒に暮らしていました。
父の治は生計を立てるために万引きを重ね、それを子どもに教えます。信代はクリーニング店で働きながら、客の衣服に入ったままになった金品をくすねる日々。
そんなある日、近所の団地を通りかかった治と祥太は、親から虐待を受けて震えていた女の子ゆり(佐々木みゆ)を見つけ、家に連れて帰ります。治と信代は、自分の娘(祥太の妹)として育てることに。
「万引き家族」キャスト・スタッフ
柴田治:リリー・フランキー
柴田信代:安藤サクラ
柴田亜紀:松岡茉優
4番さん:池松壮亮
柴田祥太:城桧吏
ゆり(りん):佐々木みゆ
柴田譲:緒形直人
柴田葉子:森口瑤
北条保:山田裕貴
北条希:片山萌美
川戸頼次:柄本明
前園巧:高良健吾
宮部希衣:池脇千鶴
柴田初枝:樹木希林
毎熊克哉
堀春菜
【ネタバレなし】「万引き家族」の見所3選
「万引き家族ってどんな映画?」という人は、上の本編映像(youtube動画)もチェック。
ここからは万引き家族の見どころを3つ、ネタバレを避けて紹介します!
見どころ① 「家族」の描写
やりました❗️
観客動員数100万人達成👏🏻🎊多くの方々からご評価頂きありがとうございます😊
全国331館で絶賛公開中です🎬#万引き家族 pic.twitter.com/DspvBQJN9y— 映画『万引き家族』公式 (@manbikikazoku) 2018年6月15日
『歩いても歩いても』『そして父になる』をはじめ、漫画を実写映画化した『海街diary』など、家族をテーマにした作品をつくってきた是枝監督。
今回の万引き家族では、「犯罪でつながっている家族」が描かれています。
例えば、万引き常習犯の治(リリー・フランキー)と、息子の祥太の関係。
父子のシーンで印象的なのは、治が祥太に「父ちゃん」と呼ばせようとする場面。万引きを教わり、また生活をともにする治を慕いながらも、祥太はなかなか治を「父ちゃん」と呼びません。
「(万引きの)他に教えられることがなんにもないんです」
本当の父子ではないけれど、自分なりにどうにか「お父さん」でありたい願う治のセリフに、悲しくなります。
衝撃的な作品でした
徹底して家族を描き続けてきた是枝監督の手加減なしの集大成
そしてもう、最後は泣けて泣けて・・・
今までの是枝監督の映画とは全く違った強烈な何かを感じました
たぶん、この映画を見た人はみんなそうゆうモヤモヤとした衝撃を喰らうんだと思います
スガシカオ#万引き家族 pic.twitter.com/fzNvv3vQPn— 映画『万引き家族』公式 (@manbikikazoku) 2018年7月19日
劇中に出てくるもう一人の子どもが、実親からの虐待を受けていたゆり。作品では、ゆりと信代(安藤サクラ)の関係も、丁寧に描かれています。
ゆりは、親からの虐待を見かねた治が家に連れてきた少女です。彼女は「りん」と名づけられ、家族に迎え入れられます。最初、それに難色を示したのが治の妻、信代(安藤サクラ)でした。
最初はりんを迎えることに否定的だった信代ですが、徐々にりんと心を通わせ、自分の子どものように接するまでになります。
「好きだから叩くなんて嘘。本当に好きだったらね、こうするの」
そう言ってゆり(りん)を抱きしめるシーンは、胸に迫るものがありました。
たとえかりそめでも、ここに肩を寄せ合った人々の瞳には、真実の光がともっている。
小川洋子(作家)#万引き家族コメント#小川洋子 pic.twitter.com/xvMdtQIIYZ— 映画『万引き家族』公式 (@manbikikazoku) 2018年6月22日
生計を立てるための万引きや、(良心からとはいえ)誘拐など、社会的にみれば犯罪を通してつくられている「家族」の姿。それを「家族」と呼ぶかどうかは意見が分かれるところかもしれません。
それでも、みんなで食卓を囲んだり、川の字で寝たり、6人で海水浴に出かけたり、打ち上げ花火を見たり……。まるで本当の家族のような日常風景は、本作の見どころとなっています。
見どころ② 子役の演技
今を生きる子供たちが大人になるまで残したいと思う映画です。
二十年後、この映画がもう一度祝福されることを願ってやみません。
坂元裕二(脚本家)#万引き家族コメント#坂元裕二 pic.twitter.com/pcFtljhdln— 映画『万引き家族』公式 (@manbikikazoku) 2018年6月27日
子役の演技にも定評がある是枝監督作品。なんでも、是枝監督は演技指導で子どもに台本を渡さず、現場で初めてセリフやシーンを伝えるのだとか。さらには子どものアドリブも止めずに撮影を続けるとのこと。
これが、子役が違和感のない自然な演技を見せてくれる理由かもしれませんね。
『万引き家族』には、治(リリー・フランキー)が万引きを教える息子の祥太(城桧吏)と、親からの虐待を見かねた治が家に連れてきた少女ゆり(佐々木みゆ)、2人の子役が出演しています。
城 桧吏(じょう かいり)くんは、本作品以外に『となりの怪物くん』で吉田優山の幼少期役や、NHK大河ドラマ『西郷どん』で西郷菊次郎の少年期役を演じました。
『万引き家族』では、治との微妙な距離感や、万引きをする際に見せる「おまじない」の仕草、りん(ゆり)の兄としての頼もしい姿など、少し大人びた子どもの演技が印象的でした。
これから #万引き家族 イベントです🎉✨
ちょっと緊張気味の2人😳
では行っています✊🏻#城桧吏#佐々木みゆ pic.twitter.com/iC5nLJQoCO— 映画『万引き家族』公式 (@manbikikazoku) 2018年6月3日
ゆり(りん)を演じた佐々木みゆちゃんは、ミサワホームなどのCMに出演していた子役です。
是枝監督は『万引き家族』の舞台挨拶で、オーディションでのみゆちゃんについて話していました。監督によれば、部屋の隅でポテトチップスを食べるシーンを演じてもらったところ、その食べ方がよかったとのこと。
作品では、つくっているように見えない自然な演技や、所在なさげな表情で観客の心を惹きつけていました。
見どころ③ 視聴者への問いかけ
ヒトは身を寄せ合う、世間から外れても、法に触れても、いのちの自然に逆らわず、GDPなどどこ吹く風で。
谷川俊太郎(詩人)#万引き家族コメント#谷川俊太郎 pic.twitter.com/jIWSADb52m— 映画『万引き家族』公式 (@manbikikazoku) 2018年6月18日
『万引き家族』の見どころのひとつは、作品を見る観客に考えさせる余韻を残していること。
ある種のドキュメンタリーのように、「あなたはどう考えますか?」と問いかけてくるような映画となっています。
家族のこと、社会的なつながりのこと、貧困のこと……。
『万引き家族』は、作品で描かれるテーマについて、考えるきっかけを与えてくれます。
【ネタバレあり】「万引き家族」の感想とラスト結末の考察
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督 審査員会見コメント👉
この作品は私たちに深い感動を与えてくれました。
とにかく恋に落ちてしまった。上品で素晴らしくとても深い。魂をわし掴みにされた。 pic.twitter.com/xgBeUxHUwh— 映画『万引き家族』公式 (@manbikikazoku) 2018年5月19日
ここからは、ネタバレありで万引き家族の感想と考察を紹介します。
「血が繋がってないほうがいいこともあるでしょ」
これは、治や信代たち柴田家6人で海水浴に出かける道中で信代(安藤サクラ)が初枝(樹木希林)に言った言葉。
物語は「柴田家」のひとたちの目線で進んでいくので、作品を見る側としては「この家族が続いてくれればいいのに……」と応援したい気持ちにもなってきます。
実親から虐待を受けていたゆり。柴田家で「りん」と呼ばれ、家族団欒のように過ごしたひとときは、団地のベランダでひとり怯えていたときよりも楽しく、幸せな時間だったのではと感じます。
しかし、それは柴田家の内側から見たときの話。社会に出れば、それは「犯罪」でしかないのです。
祥太が万引きに失敗し、怪我をした事件をきっかけに、家族のように過ごしていた「柴田家」はバラバラになってしまいます。
警察が柴田家に駆けつけ、「家族」のような関係はいとも簡単に壊れてしまいました。
その後、警察に詰められた信代(安藤サクラ)が、溢れ出る涙を指で拭うシーンに心打たれた人は多いはず。
本当の家族になりたくても、それが許されなかった「家族のような」人たち。「家族とはなにか?」を考えさせられました。
安藤サクラの演技については、カンヌ国際映画祭で、審査委員長のケイト・ブランシェットが
「もし私たちがこれから撮る映画であの泣き方をしたら、安藤サクラの真似をしたと思ってください」
と話したエピソードも話題になりましたよね。
作品では、バラバラになってしまった家族のその後も描かれています。
事件後に施設に入り、学校に行き始めた祥太。彼は一人暮らしをはじめた治の家で、少しぎこちなくも父子のような時間を過ごします。
その一方で、事件後に実親のもとに返されたゆりは、虐待を受けていたときの生活に戻ってしまいます。団地のベランダでひとり、1から10までの数を数えるゆり。ベランダに手をかけ遠くを見つめる姿は、まるでドキュメンタリーを見ているかのように、心に訴えかけてくるものがありました。
『万引き家族』の評判は?
万引き家族は、SNSでも評判になりました。
是枝監督作品を初めて見たのは
「誰も知らない」だった。
婚外子で戸籍の無い子供たちが、何とか協力して生きようとする物語に、色々と考えることが増えた。
「万引き家族」にも、世間で当たり前と思われている家族像から外れた人々の話が描かれていて、色々と考える作品だった。自分は評価する。
— はるりKNBSFTBCBC (@tge10haruri3789) 2019年2月4日
#万引き家族 ようやく見てきた。以前『誰も知らない』を見たとき「ほんとはもっとドロドロしてるはずの悲劇をセンチメンタルに綺麗な話にしすぎ」と思って、それきり是枝監督の作品は見てなかったけど、『万引き家族』はすごい傑作だった。メッセージが多層で重厚で。思い返してもしみじみする。
— あつかん (@catpuffs) 2019年1月25日
先週、アンコール上映で、万引き家族見た。樹木希林さんという女優は、いつのまにか沼にハマっていくように。そこから抜け出せない魅力。これから見れないなんて、惜しい……。さびしい……。#万引き家族 #樹木希林
— hoshiko (@hoshiko105) 2018年10月24日
🎊キネマ旬報ベスト・テン第1位作品&各個人賞発表🎊
【日本映画第1位】#万引き家族【外国映画第1位】#スリー・ビルボード【文化映画第1位】#沖縄スパイ戦史【主演女優賞】#安藤サクラ【主演男優賞】#柄本佑
☆ベスト・テン公式ページhttps://t.co/Xe5x1YlsJP
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2019年2月には、『万引き家族』がキネマ旬報ベスト・テンで日本映画第1位に輝き、安藤サクラと柄本佑が夫婦で個人賞を受賞したことで話題になりました!
『万引き家族』が気に入ったら見るべき映画
#ロサンゼルス映画批評家協会賞 授賞式に登壇された是枝監督は、
「韓国の最も尊敬する監督でもあるイ・チャンドンさんと同じ賞を受賞できたことが本当に嬉しいですし、これからもその力を、映画の力を信じて映画を作りたい(1部抜粋)」と受賞の喜びを語られました🏆🎬 pic.twitter.com/ecS8EYFLIf— 映画『万引き家族』公式 (@manbikikazoku) 2019年1月13日
「万引き家族、すごく良かった!」
そう思った方は、是枝監督の過去作品を見ることをおすすめします。
これまでも是枝裕和監督は、家族、人とのつながり、虐待といった社会問題を描いた作品や、見る人に問いかけるような作品を作り続けてきました。
万引き家族を見てよかった、感動したという方は、是枝監督の過去作品も間違いなく刺さるはず!
是枝監督の過去作品を動画でチェック!
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三度目 の殺人 |
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